ブロニスワフ・マリノフスキー『マリノフスキー日記』②

ブロニスワフ・マリノフスキー『マリノフスキー日記』20170326②.mp3 2017年3月26日読書会録音。『マリノフスキー日記』の二回目です。マリノフスキーが文化人類学を志して以降の話が展開されます。「肘掛け椅子の人類学者」という言葉に代表されるように、文化人類学も当初は実地調査をしない研究が支配的でした。マリノフスキーの研究姿勢はそれらとは一線を画すものです。それと同時に、未開の地での研究はマリノフスキーに様々な艱難辛苦をもたらした訳です。日記にはその懊悩の様子が赤裸々につづられています。そして日記を書いた本人の死後、この日記は出版されました。なぜそういう形になったのか? ※今回の配信には一部差別的表現が含まれていますが、『マリノフスキー日記』の内容を原文に沿って抜粋したものです。学術本の忠実な解説を意図したものである点をご理解いただいた上でご聴取下さい。

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ブロニスワフ・マリノフスキー『マリノフスキー日記』①

ブロニスワフ・マリノフスキー『マリノフスキー日記』20170326①.mp3 2017年3月26日録音。今回から文化人類学者・マリノフスキーの日記について三回にわたり取り上げます。色々な意味で物議を醸す本でございます。「哲学のセミナーで文化人類学の本を取り上げる必要性」から始めて、「日記」の学術的な意味についてお話しします。

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ジョン・ステュアート・ミル『自由論』③

ジョン・ステュアート・ミル『自由論』20170219③.mp3 2017年2月16日録音。ミル自由論の最終回です。個人の自由は究極的に他者の自由の妨げになることが得てしてあります。その点に関するミルの見解とは? 話の本筋とはズレますが、哲学者の「理論と実践とのズレ」の問題についても言及しております。

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