思想のユーモア/ユーモアの思想

手塚治虫『ブラック・ジャック』20170507③.mp3 2017年5月7日録音。『ブラックジャック』最終回でございます。ブラックジャックで語っているものを思想的に読み解く作業をしております。知ってるようで知らないブラックジャックをこの回で考えていただけると幸いです。

手塚治虫『ブラック・ジャック』20170507②.mp3 2017年5月7日読書会録音。ブラックジャックの二回目でございます。二回目から具体的なブラックジャックの内容に踏み込んだ話が展開されます。ブラックジャックの稼業が成立する背景には「世間には表と裏が存在する」という真理があります。赤ひげ的な正義感に満ちた医者ではなく、ブラックジャックは時に冷徹で経済至上主義的なスタンスを崩しませんが、同時に患者を救えなかった時の懊悩なども見せる医者です。また、ブラックジャックを取り巻くキャラクターも現代思想の問題を体現してるような存在が多いです。それは手塚治虫の戦争に基づく原体験も反映されているように思われます。「現実とは常に割り切れないもの」ということを改めて実感する回です。

手塚治虫『ブラック・ジャック』20170507①.mp3 2017年5月7日読書会録音。今回から手塚治虫『ブラック・ジャック』を三回に渡りお送りします。漫画をこの場で紹介するのは初めてです。しかし手塚漫画は思想書と形容してもおかしくないほど内容は生命とは何かを問いかけるものです。ブラック・ジャックはそういう作品群の中の代表作です。ぜひお楽しみ下さいませ。