ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』③

ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』20180121③.mp3 2018年1月21日定例読書会録音。バトラー『ジェンダー・トラブル』の三回目でございます。ボォーヴォワールの「女として生まれるのではない、女になるのだ」という言葉を糸口にジェンダー論の具体的な展開がされていきます。そしてバトラーはフェミニズム思想について一定の評価はしつつ批判します。その批判の要諦は何なのかについても触れております。そしてバトラーの関心は「社会的な性」のみならず「自然な性」と言われる際の「自然」という言葉の検討にまで及びます。「自然」とされるものは本当に「自然」なのか?その辺りを疑問に付すところにバトラーの執念を垣間見ることが出来ます。 ※今回のアシスタントはフカミドリ矢巻さん(マセキ芸能社)です。

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ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』②

ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』20180121②.mp3 2018年1月21日読書会録音。バトラーの『ジェンダー・トラブル』の二回目でございます。今回はテキスト解読をするために必要な前提知識についてのお話です。ヘーゲル哲学の「弁証法」、ポストモダニズム、そしてフェミニズム思想(とそれに対するバトラーの批判的な見解)などです。これらを把握する/しないでバトラーの思想に対するアプローチの深さは全く異なるものになるかと思われます。 今回のアシスタントはフカミドリ矢巻さん(マセキ芸能社)です。

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ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』①

ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』20180121①.mp3 2018年1月21日定例読書会録音。今回からバトラーの『ジェンダー・トラブル』を四回に渡ってご紹介します。LGBTの議論が盛んになっている昨今ですが、ジェンダー論を語るうえで不可避の思想書でございます。概念的に難解であると同時に自身がセクシャル・マイノリティでもあるバトラー自身の繊細な感性も織り込まれた深みのある本です。 今回のアシスタントはフカミドリ矢巻さん(マセキ芸能社)です。偶然にも矢巻さんはバイセクシャルであるメイプル超合金・カズレーザーさんと数年同居されているので、ある部分では題材に寄り添った方と言えるかもしれません。初回はそんな矢巻さんと、本を読み解く前のジェンダーに関する経験的な体験談、バトラーさんの紹介、そしてジェンダーをめぐる歴史的経緯(どういう偏見がジェンダーを巡って抱かれてきたのか?)などを語っております。

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