ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』②

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』20190224②.mp3 2019年2月24日読書会録音。『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』の二回目でございます。 今回から本の本格的な内容となります。「サピエンス」という種がここまで勢力のある存在になった過程が語られます。 ・サピエンスが他の人種と袂を分かつ決定的な契機「認知革命」でした。  ・虚構によって動いてきた人類の文明 ・食料獲得手段としての農業革命。種としての勝利とその代償 こういうポイントに触れていきます。

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ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』①

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』20190224①.mp3 2019年2月24日定例読書会録音。今回から四回に渡り、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』を取り上げます。一時期ブームになった本でございますが、間口の広さの割に問うている内容は非常に重く、大掴みな歴史認識に対して再考を迫る形になっています。「人類」という語を避け、「サピエンス」という言葉を使っていることにもかなり大きな意味があります。この点含め解説していきたいです。 初回はこの本のジャンルでもある「歴史」ということをどう考えていくか、そしてハラリさんの経歴などに関して言及し、この本を考察する糸口を提供しようとする内容のお話をしております。

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マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』④

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』20190127④.mp3 2019年1月27日定例読書会録音。マルクス・ガブリエルの『なぜ世界は存在しないのか』の最終回でございます。ガブリエルは哲学は世界をどう捉えて来たのかという論点で話を展開していきます。その際、①一元論(スピノザの汎神論) ②二元論(デカルトの主-客の認識カテゴリー) ③多元論(ライプニッツのモナド論)が提示されます。そして一元論・二元論の抱える問題やガブリエルが支持する多元論とその論拠についてが述べられていきます。それらを経た果てに、この本のテーゼ「世界が存在しない」の意味も明らかにされて行きます。 またこの本のキーターム「対象領域」と私たちがどう世界を捉えているのかということを具体的に検討する意味で、話は自然科学、宗教、芸術に関しても及んでいきます。

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