上田岳弘『ニムロッド』②

上田岳弘『ニムロッド』20190303②.mp3 2019年3月3日定例読書会録音。上田岳弘『ニムロッド』の二回目です。今回は作者の上田さんの遍歴い、そして作品紹介として登場人物紹介などをしております。この小説がいかに才能のある作者によって周到に準備され深い観察眼に基づき書かれたのかということをご理解いただければ、、と思います。

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上田岳弘『ニムロッド』①

上田岳弘『ニムロッド』20190303①.mp3 2019年3月3日定例読書会録音。今回より2018年に芥川賞を取った上田岳弘『ニムロッド』を取り上げます。ビットコインやNAVERが出てけるなど題材が現代的な小説でありながら文明そのもの在り方を根底から問う非常に問いかけの射程が広い作品です。作品紹介のpodcastではありますが、今回は作品を取り上げる前段階のお話しをしています。作品に直接関わらないもののこの作品が暗に問うてる、「価値のある/ない」で分断する社会の在り方、そして芥川賞を芸人なりに語っています。小説マニアの方には今更という話ばかりかもしれませんが、どうかご愛敬でお付き合い下さいませ。

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セネカ『怒りについて』④

セネカ『怒りについて』20190331④.mp3 2019年3月31日定例読書会録音。セネカ『怒りについて』の最終回でございます。理性を持ち出す傾向の強いセネカ哲学ではありますが、今回は理性の孕む問題をこの本を通して考えたいと思います。理性がいつでも正しいものなのか?セネカ自身も無意識に書き記した箇所から理性の抱える問題というのが明らかになってくるかと思われます。 ※今回、『怒りについて他二篇』(セネカ著,兼利琢也訳,岩波書店,2008)および『人と思想 セネカ』(角田幸彦,清水書院,2014)を参考にしました。

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