オルテガ『大衆の反逆』③

オルテガ『大衆の反逆』20190526③.mp3 2019年5月26日定例読書会録音。オルテガ『大衆の反逆』の三回目となります。今回はこの本のタイトルにも含まれる「大衆」について考えます。近代以降、人権意識が芽生え階級的不自由から解放されたと同時に社会が等質化し「大衆」が出現しました。同時に、大衆が社会の物事を決定していくことに潜む危険をオルテガは指摘します。その日その日の快楽の中で自己満足する「凡俗な生」に留まる大衆は得てして過去を省み、未来を向かず時流に無批判に流されていく傾向がある訳です。そうした大衆が主となる政治社会は必然的に没落していく訳です。民主的で平等な社会は常にこの危険を孕むことを考えていたいものです。

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