和辻哲郎『風土 人間学的考察』②
和辻哲郎『風土 人間学的考察』20160724②.mp3
2016年7月24日定例読書会録音。和辻哲郎『風土 人間学的考察』の二回目です。今回は和辻が風土に着目した動機がハイデガーの『存在と時間』を読んだ事だったことにまず触れています。時間だけではなく空間もまた人間存在を規定する要素になるのではないかということから、和辻は風土を「モンスーン」「砂漠」「牧場(私達が良く知っている牧場とはまた異なったニュアンスがありますがその点は次回以降に触れます)」3カテゴリーに分類し、人間は出自に基づきそれらいずれかのカテゴリーの特性を纏った存在になると主張する訳です。この回の後半では「モンスーン」、アジア的な人間存在がどういうものであるのかの考察が進められます。