ジョルジョ・アガンベン『開かれ 〜人間と動物〜』③





2018年3月25日定例読書会録音。アガンベンの『開かれ ~人間と動物~』の三回目でございます。前回まではアガンベンのキー概念や思想の背景について語りましたが、今回から具体的に本の解説に入ります。まずアガンベンはヘブライ教の聖書の挿絵にある頭が動物化された義人達を紹介し、これが人間/動物のあり方をめぐる示唆的なメッセージが込められているのではないかという主張を展開します。また、バタイユの創刊した雑誌『アセファル』の表紙にある無頭人の挿絵から現代の人間の思考の喪失を読み取り、それが前述の動物の頭を持った義人との関係から考えることが出来るのではないかということに関しても言及していきます。

アガンベンのこだわりは、動物/人間という境界線を画定する事ではなく、画定しようとすればするほどその輪郭は曖昧化し、確定が画定が難しくなるのでは無いか・・・ということにあるかと思われます。その辺り踏まえてご聴取いただけると幸いです。


※録音環境の都合で若干ノイズが混じっております。ご了承下さい。










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